政治・経済

首班指名選挙

 内閣総理大臣指名選挙、首相指名選挙ともいう。憲法67条に定められた「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。この指名は、他のすべての案件に先だつて、これを行ふ。②衆議院と参議院とが異なつた指名の議決をした場合に、法律の定めるところにより、両議院の協議会を開いても意見が一致しないとき、又は衆議院が指名の議決をした後、国会休会中の期間を除いて十日以内に、参議院が、指名の議決をしないときは、衆議院の議決を国会の議決とする」―との規定により実施される選挙。  衆参両院の議長選挙は無記名投票だが、首班指名選挙は単記記名投票によって行う。慣例により参院議長は投票しないが、衆院議長と両院の副議長は投票する。衆院議長が記入した投票用紙は事務総長を通じて参事に渡され、参事が代理で票を投じている。
 投票総数の過半数を得た議員を内閣総理大臣に指名する。過半数を獲得した議員がいない場合は上位2人による決選投票をして多数決で決める。決選投票では過半数の票を得る必要はなく、相対的多数の票を得ることで当選要件に足りるとされている。
 今回の首班指名選挙で選ばれた石破茂首相は、衆院で投票総数461票のうち291票、参院で同242票のうち143票を集めた。「エヌピー通信社提供」

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